鼻や口から気管にかけてウイルスに感染し、発熱・鼻水・鼻づまり・のどの痛み・咳・たん・頭痛などの症状が見られる病気です。腹痛や嘔吐などを伴うこともあります。 乳児の場合は特に、熱が出ると40℃近い高熱になる傾向があります。
インフルエンザウイルスに感染して、38℃以上の高熱や強い悪寒、体のだるさ、身体のふしぶしの痛み、頭痛などが急に現れる病気です。インフルエンザには、大きく分けてA型とB型があります。 かぜと似た症状が出ますが、かぜに比べて症状が強く、かつ急激に出るのがインフルエンザの特徴です。
かぜの症状をこじらせ、気管支の粘膜にかぜのウイルスが入り込んで炎症を起こした際に発症する病気です。たんの量が増えるとともに、たんのからんだ咳が出るのが特徴です。発熱を伴う場合もあれば、熱が出ない場合もあります。レントゲンを撮っても、はっきりした陰影が出ないことがほとんどです。
アデノウイルスというウイルスに感染して起こる病気で、38~40℃の高熱やのどの痛み・はれといった症状が出るほか、目やに・目の充血などが現れることが特徴です。アデノウイルスの感染をきっかけに、プール熱や扁桃腺炎、膀胱炎、胃腸炎などの疾患を引き起こすこともあるため注意が必要です。
RSウイルスという呼吸器にさまざまな症状を引き起こすウイルスに感染して起こる病気です。2歳までにほぼ100%の子どもが一度は感染すると言われています。最初は発熱・鼻水と言った症状が出ますが、悪化してくると咳が出る、ゼイゼイする、呼吸困難になるなどの症状が現れ、気管支炎や肺炎になることもあるので注意が必要です。
ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルスが、感染患者の糞便や嘔吐物、汚染された食物・水などを通して体内に入り込み、嘔吐や下痢などの症状を引き起こす病気です。ロタウイルスに感染したときは、白っぽい便が出ます。 発熱することはあまりなく、熱が出たとしても38℃くらいまでにおさまります。
その名の通り、手足や口の中に水疱性の発疹ができる病気です。感染患者の飛沫や糞便を介して感染したり、接触することで感染したりします。夏場に発生することが多く、幼稚園や保育園などの集団生活の中で感染者が出ると、感染が拡大して集団感染に発展することもあります。 また、大人もかかることがあるため注意が必要です。
虫刺されやあせも、湿疹などを掻きこわすことで、そこからブドウ球菌や溶連菌が皮膚に侵入して起こる病気です。かゆい場所を掻いた手を介して、水ぶくれやかさぶたがあちこちに広がるのが特徴です。
細菌がおしっこの出口から膀胱に侵入して炎症を起こす病気です。膀胱の中で細菌が炎症を起こしているものを「膀胱炎」といい、膀胱から腎臓まで細菌が侵入して炎症を起こしているものを「腎盂腎炎」といいます。尿路感染症にかかると、おしっこをするときに痛がる、尿に血が混じる、トイレが近くなる、38℃以上の高熱が出る、といった症状が現れます。
鼓膜の内側にある中耳に細菌が感染し、耳だれや耳の痛みなどを引き起こします。乳幼児では、不機嫌や夜泣き、発熱などから中耳炎であることがわかるケースもあります。かぜをきっかけに発症するケースが大半なので、かぜをひいたときには中耳炎にも注意が必要です。
血液中の鉄分が不足することによって、顔色が悪い、疲れやすい、唇の色が薄い、元気がない、爪の異常があるなどの症状が起こります。症状は徐々に現れてくるものなので、気づかないうちに進行してしまっているケースも少なくありません。日ごろからお子さまの様子をよく観察することが大切です。
当院では、学齢期のお子さまの「朝起きられない」「学校に行きたくない」などのこころのお悩みについても、ご相談に応じています。
専門家による相談が必要と判断した場合には、小児精神衛生の専門医をご紹介しております。身体のことだけでなく、こころのこともどうぞお気軽にご相談ください。